ヤンキーが祖母の遺したボロアパートの大家になったら、5歳のワケあり家出少女が空き部屋にいた!?
丘上あい先生の新作! 漫画「空き缶ハイツ」は、社会不適合者の無職ニート安芸幹(通称・アキカン)が、大家として奮闘するハートフルコメディです。
こちらでは第一巻の内容と感想をご案内します。
「空き缶ハイツ」1巻のあらすじ・ネタバレ
20歳のアキカン(安芸幹)は元ヤン無職、毎日パチに通う自堕落なニート生活を送っていた。
・・・が、祖母の急逝により、突然ボロアパートの大家になり、毎日不動産屋の摂津弘志に「苦情がくる!」「店子が減った!」と怒られる日々に。
このままじゃ家賃収入がなくなる、としつこく追いかけ回す摂津に対して、働く気ゼロでいつまでたっても「大人」になれないアキカン。
ところが空き部屋に、いつのまにかダンボール箱に入った猫と5歳の女の子が勝手に住み着いていた。
出て行かせようにも、家出してきた少女はけーさつにいったら「ゆーかいはん」にしてやる、と脅すのでどうしようもない。
結局、アキカンは・・・
「空き缶ハイツ」1巻の見どころ
ドレッドヘアの見るからに「社会不適合者の穀潰し」な主人公、アキカン。
人生にやりたいことも夢もなく、「大人」になった実感ももてずにいる腐った自堕落な若者が、「ヤンキー大家」さんとして再出発するというおもしろさ。
そして、空き部屋に住み着いた謎の少女が、新しい住人として共に暮すという、ハートフルな予感でいっぱいの作品です。
ワケありに見える少女の正体、アキカンの人としての成長を見守りたくなります。
「空き缶ハイツ」1巻の感想
昨今の若者は、頭が良くてスマートな子と、アキカンみたいにとことんまで自堕落でどうしようもないタイプに別れている印象があります。
どうみても「ダメな主人公」の部類のアキカンですが、おばあちゃんっ子?なのか「人様の役に立て」と言われ続けて育った優しさが見えてくる1巻でした。
まだ登場人物たちの詳しい背景がわかりませんが、アキカンの家族は亡くなったおばあちゃんひとりきりで、両親はいないっぽい。
口うるさくしてきたせいか「ババア」と口汚い呼び方をしていたけれども、アキカンなりにたったひとりの家族を失い、思うところがある様子です。
丘上あい先生は「ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~」を連載中ですが、愛と裏切りのシリアス展開なギルティとはまったく違い、こちらの作品は「赤ちゃんのホスト」系な涙あり、笑いありなほんわかとしたハートフル・感動コメディな雰囲気ですね。
ダンボール箱に入った猫と目つきの悪い5歳の幼女、とヤンキー大家の組み合わせってドタバタ展開が楽しくなります。
真面目でしっかりものな不動産屋の摂津も、アキカンと一緒だと「ボケとツッコミ」のツッコミ役みたいなもんで、1巻からかなり笑えますよー(笑)
2巻の感想につづきます!!