漫画「ゴースト城の秘密の恋人たち」は、双子の妹の代わりにメイドに化けて「魔物が住む」と言われる村の領主様のお城に奉公する少年・ウィルの物語です。
謎めいたお城の城主様、ゴーストの影、さちみりほ先生の独特なコメディタッチで楽しく読めるストーリーになっています。
こちらでは、第1巻のネタバレと感想をご案内します。
「ゴースト城の秘密の恋人たち」第1巻のネタバレ
魔物が棲む古城の噂
19世紀だというのに、その城には「魔物が棲んでいる」という噂が、まことしやかにささやかれていた。
村人たちは城主の姿を見たことがなく、メイドたちもつぎつぎに消えていく。
だから、どの家の娘も城へ奉公しなくなっていたが「ウィラ」はわけあって、メイドとしてその城にあがるところであった。
じつは・・・妹の身代わり!?
粗末な家で貧乏暮らしをしている双子の兄妹、そして飲んだくれの親父がいた。
親父がツケであちこち借金しまくって首がまわらなくなり、妹のウィラが返済のためにメイドとして「噂の城」に奉公に出されてしまうことになった。
「乙女の生き血をすする魔物」がいるという、恐ろしい城・・・ウィラは怖がって泣き、「家出する!」と騒いでいた。
兄であるウィルは若く、まだギリギリ「女」に見えなくもない16歳という年齢。
妹の身代わりに「ウィラ」として、城へ行くことにしたのだった。
姿の見えない城主と後見人ダニエル
城に到着すると、美しい男・ダニエルが現れた。
彼は城主ではなく、ただの後見人だと言い、ウィルが本当は男だとは気づかなかった。
早速メイドとして掃除を始めたウィルだったが、「ゴースト」がいるかのような見えざる影がまわりをウロウロしている気配を感じる。
向こうっ気の強いウィルは幽霊などものともせず、「出てきやがれ、ゴースト!」とツボを投げつけようとしたが、そこにはひとりの少年がいて・・・
※つづきはあなた自身で読んでね!
「ゴースト城の秘密の恋人たち」第1巻の感想
いわくつきの古いお城にメイド奉公することになってしまった、男の子のウィル・ティントリー。
男女入れ替わり、という設定がこれまたオイシイです。
怖い噂が流れていたために人手不足で、やっとやってきた新しいメイドのため、仕事が盛り沢山。
イケメンなダニエルは、なにやら秘密を隠していそうな匂いがプンプン漂ってきて、これからのお話で秘密が少しずつ明かされそうです。
主人公のウィルは、メイド姿だと完璧にかわいい女の子なので、男言葉でタンカを切るのが面白い。さちみりテイストが爆発していて、読んでいて楽しくなってきます。
ちょっと気になったのは主人公は「実は男の子」なわけで、城主は男、イケメン後見人ダニエルも男、あれ? 一体誰と誰が恋に落ちるんだろう・・・という点。
今のところ(女装した)ウィル ✕ ダニエルが絵的にカップリングに近いものを感じますが、登場人物はこれから出そろってくるのかもしれません。
次回も期待。