作者: 高遠由子/アオイセイ
漫画「拷問トーナメント」は、高校生がある日、駅で自分そっくりの人間が電車に飛び込むのを見てしまいます。
以降、とんでもないサバイバルゲームに巻き込まれてしまうお話です。
目覚めたら檻の中。そして対象者に早く秘密を吐かせるかを競いあう「拷問トーナメント」が開催されます。
「拷問トーナメント」第一話のネタバレ
教室カースト最下位の高校生
太田俊輔は、自分が本来は教室内のカースト最下位であることを自覚していた。
上位はイケメンと美女。体育会系、派手な男女がつづき、一番下が帰宅部やオタク。
クラス一の美少女で演劇部の森村遥香は、はるか遠くの存在。
俊輔はオタクだったが、自分がオタクであることを必死に隠そうとしていた。
だから、同じオタク系のクラスメイトに話しかけられてもできるだけ離れようとしていた。
ぼっちでひどい男
オタク属性なのに、オタクグループを避けていたため、俊輔は孤立して「ぼっち」になっていた。
昼ごはんも、ひとりで食べる。
教室へ戻るとクラスの連中が机で勝手にダベっており、運が悪いことに先程オタクのクラスメイトからもらったアニメTシャツが落ちてしまっていた。
「なんだよ太田。おまえ、こんなん好きなわけ?」
オタク扱いされてしまったら、カースト最下位にふりわけられる、と必死で否定しそのシャツをゴミ箱に捨てた。
「こんなん、押し付けられたんだよ!」
とこれみよがしに嫌がって見せた。
だが、それを見ていた森村遥香に「ひどい」と言われてしまう。
自分そっくりの男が電車に!?
イライラしながら学校が終わって駅へ向かうと、金髪で白い服を着た男とぶつかった。
男はホームのギリギリに立つと、いきなり線路の上に降りた。
逃げろ、という間もなく男は電車にひかれてしまう。
目の前で起こった出来事は衝撃的だったが、もっと驚いたのは男の顔が俊輔そっくりだったのだ。
動揺していた俊輔は、自分のポケットに男が入れたと思われるスマホが入っていて、そこにはこう表示されていた。
『WELCOME TO 拷問トーナメント』
と・・・
「拷問トーナメント」第一話の感想
このあと、俊輔は何者かに拉致られて「拷問トーナメント」に強制参加させられる展開です。
駅でぶつかった謎の男の身代わり?で「白の貴公子」として戦いにいどむことに。
まさに、「地獄からの招待状」がやってきた雰囲気でわけがわからないままに恐ろしい拷問のゲームに巻き込まれてしまいます。
「白の貴公子」はトーナメントでかなりエグい心理戦を繰り広げていたことが匂わされ、俊輔が自分は違うと訴えかけても誰も信じてくれないというあたりがかわいそうでした。
でも、俊輔は何もわからないながらに、勝ち抜くために知恵を使って切り抜けていく姿に醍醐味を感じます。
ゲームサバイバル系の漫画ですが、小説版のほうも「心理戦がすごい!」と評判で今後も楽しみです。
第2話のネタバレ