居場所を奪われ、追い詰められていく爽の前に現れたのは秋山だった――
丘上あい先生の漫画「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」14巻のネタバレ感想です。
爽の味方のフリをしながら、爽を陥れるために裏で嫌がらせをはじめる女の存在。
瑠衣が定期連絡していた相手とおぼしき共犯者が出てきて、爽がさらに窮地に陥ります。
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」14巻のネタバレ
精神病院ですっかり壊れてしまった母親を見舞って、いまだに「父が出ていったのはあんたのせい」と責め続ける母に言葉もない爽。
落ち込む爽に、励ますようなタイミングで秋山からメッセージが入る。
締切直前に、データ消失騒ぎを起こしたり、撮影でヘアメイクが来ないトラブル発生など、「らしくないミス」を頻発して怒られてしまう。
結の親身なサポートで乗り切り、秋山に仕事の愚痴をこぼす。
そんなおり、病院から母が首をくくろうとした、と連絡がはいり・・・
14巻の感想
味方のふりをしている敵ほど、厄介なものはない、と感じる今回のお話。
仕事の後輩として頼りにしていた結は、表面上はサポートしたり「好き」なフリをしていたけれども、じつは敵側だったという展開。
たぶん裏で瑠衣とつながっているんだろうな、という察しはつくし、同僚の寺嶋に対して気がある様子もあって、嫉妬する描写もあったので、それで爽を恨んでいるのかな。
あと、爽の母親。精神病院に入っていて病んでいるのはわかるけれども、見ていて辛すぎ。
自分の夫が浮気して?出ていったのを、全部娘のせいにして罵倒する母って、見事に毒親です。
こんな母のもとで育った爽が強い女性になった、というのもよくわかります。
暴れる母親を見て、「わたしも(あんなふうに)暴れたんだよ」と恥じているあたり、かわいそうでした。アレとは別物だと思うんですけどね。
なんにしろ、爽にとっては試練の連続で、なにか明るい話がひとつでもほしい感じ。
秋山がやたらと爽に優しくなって、傷ついている爽がフラフラしてしまいそう。
元カレなので爽のことをよく理解しているし、爽が夫に対して見せないような気安い態度をとれるのも秋山だけ。
すっごく「このまま、秋山とくっついてしまえば」と思ってしまいそうな雰囲気なんですが、脳裏に警報が鳴ります。この人も、ひょっとして爽をひどく裏切るんじゃないかって。
登場人物が全員裏切り者、というテーマなだけあって、出てくる人たちみんなが疑わしすぎます。
爽の味方になってくれそうなのは若菜とマスターくらいですが、彼らも土壇場でどうなることやら。
月イチ更新になってしまったので、たしかに焦れてしまいますね〜!
毎回いいところで終わってしまうだけに。
読み始めたら最後まで読みたいタイプなので、作者さんにしっかりお付き合いしますよ!!
来月も待っています!
15巻のネタバレ