爽に電話を着信拒否されて逆ギレするカズ、そして前回思わせぶりだった爽と瑠衣の「妊娠」の可能性は!?
ヒロインの未来に「幸せ」の文字が見えない苦難の連続に、光が見える日はくるのか。
丘上あい先生の漫画「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」16巻のネタバレ感想です。
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」16巻のネタバレ
爽に「見限られた」とヤケを起こしたカズは、瑠衣に自分のやりきれなさをぶつけようとした。
あまりの乱暴さに怒った瑠衣は「自分は子供ができない体だ」と本音を言ってしまう。
子供は欲しくないというカズに、これで満足でしょ、と泣く瑠衣を抱きしめるカズ。
爽はひとり、たまたまデパートで秋山の妻と息子とバッタリ出会う。
改めて、秋山はもう自分の恋人でもなんでもなく「誰かの夫」なんだと思い知らされる爽。
息子の「けいた」くんは、自分がいままでずっと夢見ていたようなかわいい子供だった。
もしもこの子が「自分と秋山の子」だったら、と願わずにいられないほどの。
そして、爽は自分のお腹に「カズとの子供」がいるのか確かめようとしていた。
16巻の感想
前回が壮大な前フリ、と思わせるような爽と瑠衣の「妊娠」の可能性を示唆するシーンばっかだったんですが。
???? 全部勘違い?で、ふたりとも子供ができていなかったそうな。
あれだけ怪しげにした意味はあったんでしょうか・・・なんか正直、ガックリしてしまいました。うーん・・・
瑠衣は子供が産みたくても産めない体だ、とカズに爆発したことで、カズの同情心のようなものを強く煽っていました。
男性はどっちかって言うと、「かわいそうな女」に心惹かれる傾向がありますから、「強い女」である爽よりも瑠衣にほだされてしまうのは必然なのかな。
このまま、爽のことは忘れて瑠衣に走っていきそうな展開。
爽に帰ってきてほしい、とメッセージしておきながら、すぐに浮気女のもとへ走るクズ夫。開いた口が塞がらないとは、このことです。
ヒロインの爽は、これでもか、これでもか、というくらいにイジメられる展開で「じつはドS漫画なのかしら」と。
さすがにこの辺で爽にとって何かひとつくらい、幸せを感じるエピソードがほしいものです。
本当は好きだった元カレの妻子と接触してしまう、というのは自分に置き換えても辛すぎて泣きそう。
子供がほしいのにいない、というコンプレックスを抱えた状態で「好きだったひとの子供」を見るなんて。
しかも、妻もいいひとで幸せな家庭を築いている雰囲気で、それを自分が壊してしまう可能性すらあるって立場が。
うわ〜ん、罰ゲーム受けてるようなものです。
秋山はあくまで「昔の恋人だったけど、友人に」という立ち位置を崩さずに、爽に接しているので「恋愛感情はとうにない」ように見えます。
でも、息子に「蛍」の名前をつけた(学生時代に秋山と爽が、もし子供ができたら「蛍」にしようと約束していた)のは、まだいくらか愛情が爽に残っていたからなのか。
それとも、昔の恋の思い出に名付けただけ、という軽い気持ちなのか。
ふたりがいくら恋しあっていても、大人になって既婚者同士で再会して、カズと瑠衣みたいに「まわりはどうでもいい」という愛に浸るのは迷惑だし傷も大きすぎます。
だから爽は「けじめ」をつけて、秋山に別れを告げようとしますが、ほんの少し歯車がズレるだけで昔の恋が再燃しそうな気がするのはわたしだけでしょうか。
(ストーリー上、これでまとまってしまったらつまんないし 笑)
爽もいっそ、瑠衣のマネをして「好き」という想いにだけ忠実になって突っ走ったら、いろいろとふっきれそうなのになあと感じました。
今月は2回配信だから、30日が楽しみですね〜
ギルティ17巻ネタバレ