丘上あい先生が描く、衝撃の裏切り合いの漫画「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」2巻のネタバレ感想です。
イケメンで優しくて完璧な夫のはずのカズ。そして愚痴をいつも聞いてくれる「親友」の瑠衣が、爽の知らないところで裏切っていて・・・
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」2巻のネタバレ
妻に母親でいるより恋人でいてほしい夫
カズは、妻である爽との言い合いを思い出していた。
女の人は子供を産んだら「お母さん」になってしまう。だから、爽との間には子供はほしくない。
妻の望みには気づいていても、恋人みたいな関係でいたいからはっきりとそう伝えただけなのに、爽は出ていってしまった。
カズはあのあと、瑠衣のところで過ごした。
瑠衣は「結婚願望もないし、子供も嫌い」な女で、カズに何も要求はしない都合のいいオンナ。
そう思っているカズだったが、瑠衣もまた裏で「企み」をしていた。
いつものバーで癒される爽
爽は自宅に戻ったものの、昼過ぎになってもカズは帰って来ず、結局いきつけのバーに向かった。
バーのマスター・龍に「旦那と喧嘩でもした?」と図星をさされて、爽はつたなく自分の気持ちを説明する。
物理的に近くにいても、心の距離が遠く離れているんです、と。
そこに瑠衣がやってきて、爽の気持ちが軽くなった。
龍の離婚の経緯が、奥さんに行動を監視された挙句に、浮気されて出て行かれたと聞いてゾッとする。
瑠衣に旦那とのことを愚痴って笑いながら別れたが、爽は瑠衣が
「シッカリしてくださいよ、『奥さん』」と黒い笑みを浮かべたのは知らなかった。
GPS発見!夫による監視疑惑
カズから一緒に外食しよう、と連絡が来て気まずい雰囲気が消える。
食事をしながら、カズは爽のいきつけのバー「チートン」に自分も今度連れて行ってよ、とねだるが、爽の最後の聖域だから必死で断る。
その夜、爽は夫に対する「疑惑」を持つ、あるものを見つけてしまった。
自分のバッグの中に見たこともないGPSが仕込まれていたのだった。
マスターの離婚話が頭に浮かび、カズがひょっとして自分が浮気をするために、爽の行動を監視しているのでは・・・と疑いを持つ。
2巻の感想
旦那、超アヤシすぎで、むしろこれでよく10年間も普通に夫婦でいられたなあと言えるような人です。
頑ななまでに「子供がほしくない」夫で、妻に母親になってもらいたくないという点から、母親について幼少期にトラウマでもあるのか。
爽もまた、職場で主婦をやっている同僚を見ていて「お母さんという生き物は、自分で望んで産んだのに、どうしていつも文句ばかり言うのだろう」と思いつつ、自分の子供がほしいという矛盾を抱えています。
まだ謎なのが、瑠衣の行動と目的。
どうやってカズと知り合ったのか、そして爽に近づいて「親友のふり」をわざわざしているのはどうしてなのか。
冒頭で「奥さんと別れてと言う気はない」とカズに言っていましたけれども、絶対それに近いことは企んでいるよなあ、という悪どい笑顔で悪女感満載な瑠衣。
爽があまりに無邪気に瑠衣を信じているので、かわいそうになってきます。3巻へつづく。
3巻の感想