漫画「君は唇から毒を盛る(尾崎衣良)」の表題作のネタバレ感想です。
誰かに大切にされたい、愛されたいという寂しさを抱えている女性・絢佳が、無口なイケメンに告白されてつきあうものの、彼に振り回れるお話です。
「君は唇から毒を盛る」あらすじ
女子大生の枝光 絢佳は、告白されたら誰とでもすぐに付き合う女として有名だった。
『あの子でしょ。すぐ次の男って。男切れないよね。とっかえひっかえじゃん!』
そう噂されているのは本人も知っていたものの、そんなつもりはない。
ただ単に「誰かから愛されたい」「求められれば嬉しい」という気持ちが強いだけなのだ。
だから、「俺とつきあって」と告白してきた八幡にもすぐOKした。
イケメンだけど無口で、誠実そう。周りの女子たちからもかなりモテている。
付き合ったはいいものの、彼は予想以上に無口な男性で、絢佳は会話に困ってしまう。
話しかけても「うん」「そう」で終わってしまい、デートで間が持たない。
それなのに、ある日、教室で八幡が見たこともない楽しそうな顔で笑って女の子と話している姿を見てしまった。
自分に対してはあんな顔を見せたことないのに、なんで?と胸が苦しくなる絢佳。
そして、絢佳は教室で八幡のことが好きだという女の子とその取り巻きたちに囲まれ、「好きでもないのに付き合っているの!?」と責められて・・・
「君は唇から毒を盛る」の感想
無口なイケメン・八幡。じつは彼は口を開けば「超・毒舌」な男でした。
不器用なくらいに会話ベタな彼でしたが、ヒロインを想う気持ちは本当で、寂しさで誰かが自分を心から愛してほしいし、自分も愛したいと思っていた絢佳にとって、毒舌でもなんでもいいから話してほしい、というのがかわいかったです。
タイトルから大人のドロドロ系のお話かな?と思っていたのですが、案外ピュア系なお話でした。
絢佳みたいなタイプの女の子って、たまにいますよね。告白されたら、自分が好きじゃないけどとりあえず付き合うっていう子。
誰かに好きだって言われたい、という気持ちもわかりますよね。
付き合っているうちに相手のことが好きになれればいいんですが。
自分のことを好きになってくれた人を好きになる、という人もいるのかな。
スッキリとした終わりでよかったです。
4話目のネタバレ