柏屋コッコ先生が描く、泥沼の夫婦W不倫の漫画「蜜と毒~逆恨みの復讐」は、愛情のなくなった夫婦に忍び寄る甘い罠と崩壊のお話です。
しかも、夫の浮気相手の女が最高にキモチワルイ!
嫌がらせするにもほどがあるでしょ・・・とサイコな女にドン引きすること間違いなし。
妻は妻で、寂しさと孤独に耐えかねて自分を慕ってくる年下男にハマってしまい、どこにも「正義」がない状態。ドロッドロで崩壊寸前の家族に着地点はあるのか!?
「蜜と毒~逆恨みの復讐」1巻のネタバレ
小坂マチコは小学生の男の子と女の子のふたりの子供に恵まれ、一生懸命働いてくれる夫を送り出す平凡で幸せな日々を送っていた。
だがある日、家の前に「汚物」が放置されたり、無言電話がつづく。
そして若くてオシャレな女がわざとらしく「夫のハンカチ」を届けに来て、マチコはどんな事態に陥っているのかすべて察した。
平穏を守るために、夫がしていることを見て見ぬふりをして過ごす日々。
そして、パートで職場復帰しても古株にいじめられ、家庭でも職場でも孤独感にさいなまれる。
夫の気持ちを取り戻そうと「結婚記念日」に賭けたマチコは、あっさりドタキャンされて夫に裏切られる。
哀しみとさみしさのあまり、ずっと自分のことを慕っていた年下の同僚の優しさにすがってしまい・・・
夫の浮気相手のサイコ女がなにより怖い!
このお話の一番のポイントって、夫の浮気相手のサイコ女が最高に気持ち悪くて怖いってこと。
相手に執着するあまり妻から男を奪い取ろうと嫌がらせする、という話はよくありますけれどもあんなものを置いていくなんて、散歩中の犬よりも手が悪い。
この行動だけでも『この女、100%頭おかしい』というのがわかります。
それにまだ夫のほうが気づかず、「こんなストレートに感情をぶつけてくる女は初めて」と夢中になっているわけですが、普通にメンヘラなんですけど、あとで女の異常さに気づいて逃げようとしても逃げられないというパターンでしょうか。
年下クンの優しさにほだされたヒロイン
冷たい夫の裏切りに傷ついたマチコは、いろいろ辛い環境で仕方がなかったとはいえ、マチコに好意全開アピールしてきた年下の大塚のやさしさにほだされてしまいました。
マチコはこれで、夫の浮気を責める権利を失ってしまったわけで、すでに泥沼化確定です。
子育てが一段落した主婦の職場復帰って、こんなにつらいものなんでしょうか。
テンプレなくらいいじめられるマチコが、さすがにかわいそう。心が折れて大塚と付き合ってしまったことで、のちのち大トラブルが舞い込むことに。
「蜜と毒~逆恨みの復讐」1巻の感想
柏屋コッコ先生先生のキレイな絵柄とあいまって、怒涛のように話の流れにひきこまれる第1巻でした。
夫の浮気で、妻も・・・というのはありがちな話ではありますが、ちょっぴりサイコな女が入ってきたことがスパイスになっていて「やばくない? どうなっちゃうの!?」感でゾクゾクします。
マチコは夫も子供たちも深く愛してきた妻だったのに、どうしてこんなにひどい目にあわされるのだろうかと、現在主婦の方ならマチコ寄り視点でみてしまうかなー。
穏便に済ませようと、いきなり夫を責めたりしない点はマチコは感情のコントロールができる女性で賢いなあ、と思います。
とりあえず夫の亮平がものすごくひどい夫に見えていますが、亮平視点で読んだらなにか特別な事情があるのかも。
まだ1巻なので、これから先の続きが気になりますね!
2巻のネタバレ