佐藤洋寿 作。漫画「屍牙姫」第2話のネタバレ感想です。
いじめられっ子で美しい女ヴァンパイアの美輪子に心酔していた少年・壮一によって、洋館へ連れてこられた高校生・広田修。
彼の目の前で、美輪子はなぜか下僕であるはずの壮一の心臓をえぐりとってしまい・・・
望んでいないのに、「使い魔」に変身させられてしまう修の悲劇が描かれています。
「屍牙姫」第2話のあらすじ
口裂け吸血鬼・美輪子
「使い魔」となることを自ら望むほどに美輪子に心酔し、下僕のように仕えてきた壮一の心臓を、美輪子は情け容赦なくえぐり、捨ててしまう。
「何も持っていない人よりも、大切なものを多く持っている人を使い魔にするほうが楽しめそう」
そんな残酷な一言で、壮一は切り捨てられてしまった。
呆然とする修の前で、美輪子はその美しい顔から牙を出し、さらに左頬にかけて口裂け女に変貌していった。
「使い魔」に変身させられてしまう修
美輪子が化け物だとわかった修は、パニックになりながら逃げようとした。
だが、美輪子がほんの少し動いただけで、修の両足が切れてしまう。
「助けて!」
必死に助けを求める修に、「私の歯牙を使えば、簡単に治せる。でも、今の修さんではいられなくなってしまうけど」と美輪子は微笑みながら、牙を露出して血を吸い始めた。
心配するガールフレンド・ちか
村瀬ちかは、修と付き合って2ヶ月のガールフレンドであった。
修は照れ屋で、彼氏彼女らしいことも何もしていない・・・
二人が付き合っている証は、「おそろいのブレスレット」だけ。
ちかは修のことを心から心配していた。
奇怪な容姿に変貌する修
鎖につながれた修は、美輪子によって「半覚醒状態」に留め置かれ、少しずつ姿が変貌していった。
切れたはずの両足もつながってはいたが、その皮膚は日光でやけどを繰り返しボロボロになっている。
洋館から逃げ出して自宅へ帰ろうとした修だったが、鏡を見ると別人が映っていた。
美輪子が用意していた「使い魔の服」を頭からかぶり、彼を見たカップルから逃げ出すが、「狩れ!」という頭に響く命令からは逃れられなかった。
最愛のちかを・・・
修はちかの姿を見つけ、彼女の前に降り立ったが、あまりに変化した姿にちかは彼だと認識できない。
「ちか・・・待って、俺なんだ」
その言葉は届かず、逃げるちかを追って、修はちかの手を握った・・・はずが、ちかは車ではねられてその腕だけが残って・・・
屍牙姫 第2話の感想
1話だけ読むと、壮一がメインキャラクターになるんだろうなと思えましたが、まさかの一話退場でした。
不遇な人生を送っていた壮一は、最後の最後まで不幸な人生・・・美輪子にまで裏切られてしまいました。
代わりに美輪子が「使い魔」に選んだのが修で、修は望んでもいないのに無理やり変身させられて化け物の仲間入りをします。
人前に出られないほど醜い姿になり、変な被り物をして、常人離れした跳躍力を手に入れます。
その力を自分でもわからなかった修は、勢い余ってちかの腕をポッキリ・・・ずっと好きだった彼女を傷つけてしまう悲惨な展開でした。
次回、ちかはどうなってしまうのか!? つづく。
第3話ネタバレ