こやまゆかり先生の漫画「やんごとなき一族」4巻では、すったもんだの末に「深山家の嫁」として迎え入れられた佐都が直面する困難が描かれています。
庶民には想像もできない「上流階級のしきたり」に右往左往する佐都。佐都を妬んで引きずり降ろそうとする兄嫁の存在、などハラハラする展開です。
健太との愛だけを頼りに、旧家の嫁にふさわしくなろうと決意する佐都の戦いがはじまります。
「やんごとなき一族」4巻のざっくりあらすじ
深山家に嫁入りを認められた佐都は、居並ぶ使用人たちに「若旦那様に奥様」と扱われたり、格式の高い家柄特有のしきたりに慣れずに苦労する。
健太もまた「跡取り」と働きはじめ、佐都は深山家の嫁として勉強するために、兄嫁の美保子から嫁の仕事を学ぶ。
そしてまるで佐都をテストするかのように、大きな権力を持つ八寿子おばあさまの接待をすることになったが・・・
「やんごとなき一族」4巻のみどころ
この人は佐都にとって、果たして敵になるのか、味方になるのか!? 深山家で誰も頭があがらないという八寿子おばあさまの存在が光っています。
厳しいおば様方、八寿子おばあさまが渡した「和菓子」の意味。
「そんな上流家庭のしきたり、知らんがな!」と叫びたくなるような、庶民には想像もつかない難しいテストに佐都がどう立ち向かうのかが見どころです。
「やんごとなき一族」4巻の感想
まさに「やんごとなき一族」がつどう、うるさ型の親戚のおばさま方が集まる席に放り出され、佐都は何も習っていない状態なのに嫁としてふさわしいのかテストされます。
貧しい家庭の出身だから、とあざけられていた佐都でしたが、八寿子おばあさまは敵でもなく、味方でもなく、という中立な雰囲気でしたね。
テストの結果によって、きっと八寿子おばあさまは佐都に対する態度を変えていきそうです。
上流家庭の謎のしきたりの数々・・・読んでいて「ごく普通の庶民の家庭で良かった!」と思える厳しさです。
お金持ちっていいなー、などと漠然と思っていましたが、こんなに自由がない生活だなんて、頼まれてもやりたくありません。
こんな家にお嫁に行ったら、一日で帰る自信があります。
佐都も、もう昼まで寝てる生活なんてできない、と泣いてましたね(笑)
でも、佐都は健太との愛だけを頼りに、誰も味方がいない深山家にやってきたわけで、針のむしろのような嫌味の中でも耐えに耐え抜いている強い女性です。
兄嫁・美保子も腹黒くてヤバイ存在。夫を跡取りの座に据えるために、なにやら画策してきそう。
敵意むきだしの親戚たちに、意地悪な兄嫁、庶民と見下す義理の父、と全方位敵だらけの佐都が無事、課題をクリアできるのか。
つづきます。
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